昨年、コンテンポラリーダンス(現代舞踏)なるものを観る機会があった。観た瞬間は、正直
「な、な、なんじゃー、これは!???」
例えるならば、画家に抽象画を見せられて「どうです?」と感想を求められ(と、と、突然、どう?と言われても…。)という感じ。
ただ、初めは「うーーむ。これは?」と悩みつつ観ていたけれど、次々に創り出される摩訶不思議な空間・空気が妙に心地よくなり、さらに手が届きそうな所にいるダンサーの圧倒的なパワーを感じて、遂には口があんぐりと開きっぱなしになっていたんじゃないか、と思うほど呆然としていた。しばらくして、やっと我に返って「今の!今のさ!何やったん?」と、後から興奮が込み上げてきて…。と、そんな話をしていたら、グレイス村で‘’ダンスワークショップ”をやりませんか、というお話をいただいた。最近は、やたらと横文字が使われるので、これまた、説明が難しいけれど、内容は、グレイス村の人と偶然出会った人(ダンサーや子供たち)が、ただ挨拶を交わしてすれ違うのではなく、せっかく出会ったのだから、互いの考えや思いを身体を使って、やりとりしよう!というもの。
「こんにちは!」「はい、こんにちは。ところで、オタクは、どちらさん?」から始まったワークショップも、ほぼ3ヶ月が過ぎた。今では、始まるのを心待ちにされている人もおられるし、いつの間にか、スーッと輪の中にいつ人も。
私はコンテンポラリーダンスの不思議な空間・空気に触れる体験をしたが、この空間・空気にいる人たちは、一体どんな心地がするのだろう…。
ぐれいす村便り第42号より
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