「文化人類学カフェ」に参加して

 文化人類学は、めっぽう面白い。未知なる者との出会い、一緒に暮らして考えること、そして自分が変わるということ。この面白さはケアにもつながるはずです。人類学者って好奇心の塊みたいな人種で、どんなところへでも行くし、なんでもやってみようというエネルギーがある。舞鶴在住の人類学者、豊平豪さんを囲むグレイスヴィルの「文化人類学カフェ」は、何でもテーマにしてしまう。人類学の本領が発揮という感じで、わくわくした時間を楽しめます。10月19日は、「やってはいけないこと」をめぐって話し合いました。犯罪やマナー違反など、具体例を検討するうちに、「個人の証明」の起源が「犯罪者に印をつける」ことだった、というような意外な事実が出てきたり、「わたしは」という一人称をもたない言葉、ニューカレドニア島のカナク人の興味深い話。豊平さんが調査したフィジー人の気前よさ。大人の雑談会は盛りあがり、舞鶴から世界が見えた夜でした。

西川勝 2011年11月

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