タイの首都バンコクに4日ほどいってきました。今いるマレーシアから飛行機で北に2時間くらい。言語はタイ語。文字は読めない。英語もあまり通じない。でも、雑踏の中に生活臭があって妙に腑に落ちるところがある。日本に似ているのかもしれません。逆に、マレーシアでフワフワしていた自分に気づいたのでした。
考えてみれば、マレーシアは「日本」や「タイ」とはだいぶ違います。もちろん各地域に古い文化が息づいていますが、交流があまりなかったところを旧宗主国イギリスによって無理やり「国」にさせられた側面があります。6月にボルネオで大きな地震があったときも、クアランプールの人たちはどこか人ごとでした。他人の人生を我がことのように想像した東北大震災のときの日本とはだいぶ異なります。
「国」というのは実体のない「想像の共同体」です。そうである以上、想像の仕方はそれぞれです。そんなことを外国に来てしみじみ思うのでした。
豊平豪 2015年8月
0コメント