自分の人生をどう生きるか。新年を迎えて考えてみましょう。とつとつダンスにヒントがありました。
ふたつのワークをしました。まず、自分ひとりで普通に歩く。次に、みんなが両手をつないで各人が普通に歩く。さて、結果はどうでしょうか。みんなと手をつなぐと、自分の思うようには歩けません。左右に引っ張られ、押しとどめられ、やっと望む方向に歩き始めたと思ったら、また引っ張られて・・・。
自分ひとりのときは制約がないので、歩く方向を真剣に考えた人はいませんでした。思いのままではあっても、それだけのことでした。
手をつないだときには、右の手をつないだ人に合わせるか、左の手をつないだ人に合わせるか、それとも自分の力を強めるか、次々に変化する関係のなかで、一瞬ごとに自分で考え、自分で決断していたのです。
思いのままに生きているとき、自分で考えることはできないものです。人とつなぐ手に、自分の考えた結論が握られているのです。
西川勝 2013年1月
0コメント