落下ダンス

 ガリレオ・ガリレイの落下の法則は、「重力による落下速度はその物体の質量の大きさに依らない」というものです。彼は、長い間信じられていた「重いモノが速く落ちる」という考えを、ピサの斜塔で実験をすることによって打ち破りました。どんなに確からしい事も、自分の目で確かめてみる科学者精神が真理を見つけたのです。

 とつとつダンスでは、ティッシュペーパーやポリ袋、タオルが落ちていく様子に合わせて、自分も床に倒れ込むというダンスをしてみました。ガリレオの実験とは違って空気の抵抗があるので、それぞれに違う軌跡をえがいてモノは落下します。手を離せばモノは落ちるという思い込みだけでなく、実際に落ちていく様子をじっくり見つめて、それを自分の身体の動きに移していく。このダンスとしっかり取り組むにはガリレオになる必要があったのです。

西川勝 2013年5月

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