同じ言動を繰り返す方との関わり

 5月のとつとつダンスには、多くのスタッフが参加してくれました。みんなでテーマを考えて、タイトルの内容に決めたのです。ことばによるコミュニケーションに不自由が生じてくると、ある人は同じ言動を繰り返して、その場から逃れようとします。相手の了解を得ながらケアをしようとするとき、これでは困ってしますのです。  さて、実際にワークに取りかかると、やはり上手くいきません。それを見ている人たちも色々とかんがえました。どの関わり方も熱心で、工夫を凝らしたものなのですが、充分な答えにはならないのです。  同じ言動を繰り返す方の役割を演じたスタッフの感想を紹介します。「同じことを言う私に、みんな笑顔で、しかも必死になって近づいてくるのです。それが、そのうち怖い感じがしてきました。仕事の時、ぼくも相手にそんな感じを与えているんだろうなって、気づきました」というのです。自分のケアを相手の視点から見つめ直す。その糸口が見つかったのです。

西川勝 2018年6月

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