会話するねこ?

昨年末はウチの飼いねこにいろいろあり、今まで半外で飼っていた彼女を家の中だけで飼い直すことになった。舞鶴吉原に生き、4年前からさいたまに移った後も気ままに外生活を謳歌していた我が家のねこ。閉じこめられた怒りと戸惑いは2ヶ月経っても消えず。

障子を破るのはともかく、一番困るのが深夜の鳴き声。「もぉおん、もぉおん」。終わるかと思ったところからさらに2段階くらい音量あがって「まああぉおおん」。しまいには「もやもにょまにゃおん」と彼女が不満を伝えようと鳴き声がことばへと進化しているようにも。

そういえば、昔読んだ雑誌に獣医師さんの相談コーナーがあって、そのなかに「私が泣くと飼いねこが慰めてくれるんです。感情がわかるんですね~」みたいな質問があった。先生の応えは「そんなこと一切ありません」。でも続けて「よいではありませんか。あなたがそう思って幸せを感じるなら」。ぼくはこれを至言だと思う。会話まで後一歩だ、我がねこよ。


豊平豪 2019年1月

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