「ファッション」がテーマの人類学カフェは、意外な(?)盛り上がりを見せました。
「ファッション」は流行とか流儀とかいう意味の英語から来た外来語です。ファッションを「流儀」と捉えると、出るわ、出るわ、「外見を装うこと」へのこだわりはいくらでも出てきます。服はなんでもよいと主張していても、スポーツウェアはブランド志向だったり、メガネ好きだと思っていた人が、実はメガネをとった素顔を恥ずかしいと思っていたり。
人は装わないと、他人の視線の前には立てません。社会という関係性の網の目の中で、自分のイメージを作って、なんとかそれに寄り添おうとして生きています。「イメージになんかこだわらないよ」といっても「こだわらない」ファッションの人になってしまいます。どうやら、人とつながって生きていく以上、ファッションと無縁ではいられないようです。「装うこと」へのこだわりを話し合うと、「自分」や周囲の「他人」がみえてくるのかもしれません。
豊平豪 2014年7月
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