6月のカフェでは、参加者二人一組で交互に別々のテーマについてインタビューをしてもらいました。ルールはひとつだけ。「テーマを直接尋ねてはいけない」。訊き出したいことが「あなたにとって父親とは？」だったとしても、そのまま尋ねてはいけないわけです。「家族は何人？」とか「誰かに怒られたことありますか？」ってな具合いでまわりから相手の父親像を浮かび上がらせていきます。
会話において気持ちとことばとは必ずしも一致しません。もしかしたら、空気を読んで正反対を答えているかもしれない。だから、じわりじわりとまわりから核心に迫っていくわけです。一見関係がない世間話から父親との関係が見えてくることもあります。
もっともこれには時間がかかります。その意味で無駄が多いのですが、不思議なことに短時間で仲良くなれた気になります。よかったら試してみてください。答えだけでなく、相手の意外な一面が垣間みえてくるかもしれません。
豊平豪 2017年7月
0コメント