わたしたちは多くの音にかこまれて暮らしています。じっと耳をすませてみましょう。いろんな音が訪れてきます。目を閉じて、その音が何なのかをさぐってみると、簡単にわかる場合もあれば、わからないこともあります。
11月のとつとつダンスは、人のからだが出す音がテーマになりました。ある人が自分のからだを使って何か音をたてるのを、それを見ていないまわりの人があてるワークでした。床をふむ音や両手をたたく音はわかりやすいのですが、普通はしない動作でたてた音はわかりません。なじみのある音は見なくてもわかるのです。
もうひとつ、寝た状態からどんな小さな音もたてずに起きあがるというワークです。みんながじっと見つめるなかで、ゆっくりと立ちあがります。人によって方法は違いますが、とても苦労していました。
からだの音は、ふだんは気にせず聞き逃しています。でも、ワークショップの後で、ちょっと気をつけたくなりました。
西川勝 2012年12月
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