とつとつダンスワークショップでは、ふつうにはダンスに見えないダンスをします。今回は、声のダンス。わたしたちは声帯を震わせて声を出します。声帯の動きが直接に見えるわけではありませんが、声を出すということは声帯という身体を動かすダンスなのです。
まず、「あ」という声を、さまざまな気持ちを込めて発声するワークからはじめました。思ったよりも多様な表現が可能なことに気づきました。そして、砂連尾さんが「次は、この電話帳を声に出して読んで、自分の住んでいる町を紹介してください」と、参加者に促します。
電話帳にある名前と電話番号を声にするのに、声の大きさや高さに変化をつけてみたり、リズムやスピードを変えてみたり、いろいろ試行錯誤します。はっきりとは分別できなくても、それぞれの土地柄の違いが伝わってくるから不思議でした。おもわず身体も声に応じた姿勢や動きになってしまうのが、声のダンスの面白さです。
西川勝 2015年3月
0コメント