アイスクリームを描く

 暑い日が続いていますが、夏の楽しみの一つに、冷たくて甘いアイスクリームがあります。7月の「とつとつダンスワークショップ」では、手を使わずに絵を描くという課題に取り組みました。お母さんと一緒に参加してくれた可愛い女の子に、砂連尾さんが「何を描いてほしい」とたずねます。もじもじしながら答えてくれたのが、アイスクリームでした。

 ホワイトボードにマーカーを使って描いていくのですが、とても一人ではできません。大人の参加者が力を合わせて挑みます。手を使わずにどこで描いたか。脇の下、耳、足のゆび、口、膝のうら、口、髪の毛です。みんなの奮戦ぶりを想像してみてください。ふだんの暮らしでは決してみることのない体の動きが次々と現れます。そう、絵を描いているけど全身のダンスになっているんです。ようやくのことで出来上がったアイスクリームはスプーンまで一緒に描かれた味わいのあるものです。うれしそうに微笑んでいた女の子が印象的でした。

西川勝 2017年8月

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