連休中に思うこと

 今年は10連休と言うことで、なにかと話題になっているが、ぼくには実感がない。というのも、勤めを辞めて以来、世間の休日とは無縁というか、毎日が日曜日なのだ。何もすることがないという訳ではない。けっこう用事が続くこともある。だから暇でもないし退屈でもない。

 考えてみると、休みって何なのだろう。学校が休み、仕事が休みって、自分が関わる先の都合ではないか、別に自分が休む必要はない。必死の受験生ならば、学校が休みでも勉強を休むことはないだろう。仕事にしたって真剣に取り組めば、職場だけで仕事のことを考えている訳でもないはずだ。それに、休みといっても活動を停止して休息するどころか、人混みのなかに飛び込んだり、遊びで普段よりエネルギーを使うことも珍しくない。というより、遊びに夢中になれるから連休が楽しみなんだ。

 なんだか、よく分からなくなってきた。けれど、こんなことを考える余裕というのが休みの特権なのかもしれないなあ。


西川勝 2019年5月

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