とつとつダンスワークショップで、ゆっくり動くことの難しさを知りました。立っている状態から5分間かけて床に寝転び、また5分間かけて立ち上がるのです。途中で動きを止めてはいけません。ゆっくりと動き続けるのが課題です。舞踏などのレッスンでは、もっと時間をかけてするそうです。
身体に不調がなければ、立っている状態からから寝転び、また立ち上がるというのは意識することなく数秒で行っている動作です。これを数十倍の時間をかけて行うと、いろんなことがわかってきます。身体は思うようには動かないものなんですね。1秒で寝転び、1秒で立ち上がるのも難しいですが、ゆっくりと動くにも別の難しさがあります。
じぶんの身体は不自由ではないと思っていても、実は完全に自由なわけではなく、じぶんが慣れている範囲内での自由に過ぎないのです。より速くということに関しては気づきやすい限界を、よりゆっくりという局面でも知ることができました。
西川勝 2014年8月
0コメント