明けましておめでとうございます。お正月というのは、なにか清々しい気分になれるもので新年の抱負などを考えてみたくなるものです。ぼくは昨年に還暦を迎え、ようやく老いの入り口にたどり着きました。どのように老いを生きるかを考えてみました。若いころから哲学を好んできたのに、いざというと頼りないものです。もっとも、哲学は賢者になるためのものではなく問い続ける者であろうとする営みですからね。
あれこれ悩むうちに三が日が過ぎましたが、ふいに出てきたのが「自適」という言葉です。「悠々自適の暮らし」とはよく言われるのですが、「自適」とは「おのずからの心の動きにそった」という意味で、我を張るわけでもなく、他を気にするわけでもなく、ありのままの自分をたいせつにしようということでしょう。深い意味はまだ分かりませんが、せっかくの人生を味わい尽くしたいと念じています。
西川勝 2018年1月
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