シリーズとつとつで、『星の王子さま』の勉強会がはじまりました。
「おとなはだれだって最初は子どもだったのです。(でも、そのことを覚えているおとなはほとんどいません)」というサン=テグジュペリのことばを考えてみます。だれでも最初は子どもだったことを知ってはいます。でも、覚えていないのです。覚えているというのは、昔のことを思い出すことではなくて、今も忘れていないということです。つまり、おとなになっても子どもだったころの自分を忘れずに生きているということです。これは、むつかしいことです。だって、おとなになるというのは子どものようではなくなるということですから。子どもだった自分はどこに消えたのでしょう。おとなの自分に追い出されてしまったのでしょうか。もし、自分の子どもたちが消えたら大騒ぎするでしょう。自分自身が子どもだったことも、失ったままにはしておけません。
さあ、王子さまと一緒に子どもだったころのあなたを探しに行きましょう。
西川勝 2014 年5月
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